2017年度理事長所信

第41代理事長予定者

辻井 茂弥

 

山城ビジョン

輝く未来の創造へ向けた、「山城は一つ」への挑戦

1.山城の未来を牽引する地域プロデューサーの輩出

2.次世代を担う郷土愛あふれる子どもたちの育成

3.心が通うネットワークによる山城地域の創生

 

【はじめに】

~山城、私たちが愛してやまないこのかけがえのない地域を

かけがえのない仲間と共に創り上げ、今以上に発展させたい~

40年前「山城は一つ」を基本理念とし設立された一般社団法人山城青年会議所は、その志を受け継ぎ、今後もこのかけがえのない故郷を後世へと力強く導いていく団体として、永続的にこの地域に必要な組織であり続けなくてはなりません。1915年にアメリカのセントルイスで始まった青年会議所の運動は、100年以上が経過をし、現在、世界で119の国や地域で展開されています。日本では1949年に戦後の日本を再興することができるのは我々青年以外にはいないとの使命感から、東京商工会議所を前身として、英知と勇気と情熱を持った数多の青年の手により「明るい豊かな社会の実現」へと青年会議所運動は展開され、これまで、様々な地域に活力を取り戻してこられました。私たちの活動する山城は、素晴らしい可能性を秘めた地域であり、子孫にも誇れる故郷であります。その中で、山城青年会議所はいつの時代も地域に必要な組織として「山城は一つ」と捉えた総合的な発展に寄与することを目的とし会員一人ひとりが、自覚と責任を持ち、日々実践していかなければならないのです。今年度、昨年策定しました山城ビジョン「山城の未来を牽引する地域プロデューサーの輩出」「次世代を担う郷土愛あふれる子どもたちの育成」「心が通うネットワークによる山城地域の創生」を基軸に新しいスタートを切ります。私たち会員は、先輩諸兄から脈々と受け継がれてきた伝統を次世代へと紡ぎ、主体性と自主性を兼ね備えて妥協することなく私たちが愛してやまない山城をさらに元気にすべく、利他の精神で献身的に活動していかなければならないのです。それこそが、未来の責任世代へとつなぐ現在を生きる私たちに課せられた使命なのです。そして、会員一人ひとりが個人の資質をさらに高めるとともに揺るぎない信念をもって力強く奮起し、青年会議所運動を展開していくことで、組織としての魅力を高めることとなり、まちに必要とされる組織へと昇華されるのです。時代と共に青年会議所運動は変化してきましたが、根底にある、「自分の住む地域をより良くしよう」という青年の強い想いは変わることはありません。昨年度、創立から40周年を迎えることができました。山城青年会議所の歴史を作り上げてこられた先輩諸兄に感謝の気持ちを忘れず、脈々と受け継がれてきた誇りと伝統を今に継承し行動し続けていくことで山城に変革を起こすのです。山城の未来を創る青年として・・・

 

【次代へと継続できる組織運営の実現】

~地域に価値ある組織、信頼される組織であり続けたい~

山城青年会議所が、“輝く未来の創造へ向けた、「山城は一つ」への挑戦”をビジョンとして定めて活動していく中で、持続発展し、信頼される組織であり続けるには、その実現へと導く洗練された組織運営の仕組みがあり、今後も永続的に受け継いでいかなければなりません。「山城は一つ」へ向け、確固たる歩みを続けるためには、洗練された組織運営の仕組みを継承し、会員が共通の目的を持ち、役割分担やルールに従って動き、効率的に組織目標の達成へ行動することが必要です。そのためには、会員一人ひとりが組織の一員たる自覚をもって自らを律し、個々の役割を全うする高い気概を持って行動することのできる、厳格な組織運営を行っていかなければならないのです。厳格な組織運営なくしては組織を維持することは困難です。その厳格な組織運営を徹底し、目標達成のために、ルールと組織のシステムが効率的に運営されていることが、価値ある組織、そして信頼される組織へつながると考えます。本年度は、徹底してルールを遵守するために、会員は組織の一員である当事者意識と、自らの役職を全うする高い気概を持って行動していきます。その上で、円滑な運動を展開していくことが次代へと継続できる組織であると考え、円滑かつ厳格なガバナンスを実現した組織運営を目指してまいります。山城青年会議所の要として、会員を支え、私たちの運動を地域に広く、詳細に発信し、時に対話し、情報共有を効率的に重ねることで、山城の未来を共に創る広報活動を目指します。価値ある組織、そして信頼される組織であるためには、我々の運動を地域に広く発信し、更には会員一人ひとりが意識をもって伝えていくことが重要であります。この時代の変化に対応し、青年会議所の魅力をより多く発信していくためにも組織全体の意思疎通を常に図り、我々の運動を伝えていかなければならないのです。広報活動は、私たちの活動を知ってもらう大切な役割であり、発信力が問われます。音が大きいほど、より遠くまで届くように、私たちの活動に自信を持って力強く発信した活動は、多くの人へ理解され、共感と共鳴を得ることにつながります。発信力を向上させるために、ホームページやSNS、あらゆる媒体で興味を持ってもらえる内容を掲載することとともに、行政やメディアとの連携を強化して運動発信を積み重ねてまいりましょう。時代の変化と共に私たちの組織もその変化に対応し常に成長し続けることが必要不可欠であります。この時代の変化に対応すべく、更に進化する組織となるために、より良い変化を求め、実行してまいりましょう。誇り高きこの組織を持続的に発展させ価値ある組織、信頼される組織であり続けるために…。

 

【魅力あるリーダーの育成】

~会員一人ひとりが魅力あるリーダーであり続けたい~

山城青年会議所が地域を牽引し、地域に変革を起こす組織であるためには、会員一人ひとりが自発的に己の修練を積み、魅力あるJAYCEEに成長することが必要です。私は、流動的かつ刻々と変化する現代社会において、物事を柔軟に捉え多角的な考え方を持つことのできるJAYCEEにならなければ地域を牽引する魅力あるリーダーになれないと考えます。私たちは青年会議所という「学び舎」の中で、様々な運動や事業を通じて多くの機会が与えられ、その成功や失敗から学びを得ることができます。その中で、多くの会員との出会いがあり、会員同士、互いに刺激を与え、競争していくことにより学びの共有をしていくことができます。JCは失敗が許される組織であると良く言われます。しかし、この言葉には、失敗から学ぶ経験を得ることのできる組織であり、目的と使命を持ち精一杯成功に向かって修練を積まなければ、何も得ることはできないという意味があると私は考えます。修練の先にある自己の成長は、必ずや身近な周囲に変化を与え、結果として地域に対し前向きな変革をもたらします。会員一人ひとりが人間力を磨き、自己変革を行うことで未来への見識が広がり、思考を固め、自分の哲学を持ち、そしてぶれない自分を創り上げていくことが出来るのです。人間力が開発され、一人ひとりが地域社会に必要な人材になっていくことこそが青年会議所の運動であり、大きな存在価値であると考えます。主体者意識を持ち、自らの学びによって幅広い知識を身に付け、新しい価値を生み出すためにはリスクをも恐れずに挑戦する“勇猛果敢”な人材へと成長しましょう。組織を最大化する方向へ導いていくためには、理念やビジョンを自ら考え、また生み出し、それを語り、率先して行動するJAYCEEにならなければならないのです。そのようなリーダーの言動には力があるのだから。地域社会の様々な問題解決に貢献し、変革を起こせる魅力あるリーダーを目指しましょう。一人ひとりが山城の未来を牽引する地域プロデューサーになるために・・・。

 

【山城地域の宝の育成】

~人や地域を思いやれる次代の宝を育成したい~

青少年は日本の、そして地域の宝であります。今後の日本や山城地域の未来を担うのは今の青少年であり、そのために健全なる青少年を育成することは、「明るい豊かな社会の実現」を理念と掲げる私たち青年会議所に課せられた大きな使命の一つであると考えます。私たちは、子どもたちがより輝ける地域であるためにJAYCEEとして何ができるのかを常に真剣に考え行動に移していかなければなりません。子供たちの笑顔が溢れるまち、それこそが私たちJCが求める豊かな社会であります。子供の笑顔は、まちの財産であり、そこには大きな希望があるのです。その希望を広げていくことが私たち大人の務めであり、日常や学校では経験出来ない多くの成長の機会を提供出来る組織でなければならないと考えます。オンラインゲームやスマートフォンが普及している社会では、バーチャルな世界に関心を持つ青少年が多くなっており、自らが自然や歴史といった地域資源に触れる体験から感じられる「心をわくわくさせる」「すごいぞ」「不思議だ」「どうして」等の心の底から沸き起こるような感情を体験する機会が少なくなっていると思います。感動できる機会が少なければ、実体験から得られる達成感が生まれないため、自ら考えて行動していくたくましさや、自然や歴史といった尊い物への畏敬の念が育まれないのではないでしょうか。昨年度、次代を担う子どもたちの成長を地域全体で支えるために行った青少年育成事業を礎に、本年度は、子どもたちの未来のために、自らの行動に責任を持ち、相手を思いやるコミュニケーション能力を育み、自発的に物事に挑戦していく青少年の育成を目指してまいります。青少年が豊かな心を築いていくためにも、私たちの運動を通して、青少年の自主性や創造性を育成していくことが大切です。個性を尊重し合い、互いの力を社会のために役立てて行き、自らの手で未来を創造して行く青少年を育成してまいりましょう。

 

【山城地域の創生】

~人とまちが広く、強く繋がる山城地域にしたい~

時代は、大都市圏を中心とする効率的な社会形成から、地域に焦点をあてた分散型社会へと移行することが望まれるようになってきました。地域では、歴史的な資産を活かしたまちづくりや、新しく創りだした魅力を活用するなど、自立的で持続的なまちを作る取り組みが目指されています。私たち山城青年会議所では、この山城地域に、山城を一つと捉えたランドマークとなる事業により地域活性化を目指し、6度の挑戦を経て「やましろの国 いっき祭り」は地域への愛着と地域活動へと参加する意欲を高める意識変革につなげることができました。これからは、山城にある、歴史、産業、環境そして地域で活動されている人材といったあらゆるコンテンツから魅力を創造し、京都、関西、全国、世界へと交流の輪を拡げることで、多くの人や物が集う地域へ進化させなければなりません。それは、地域とのつながりによって成し遂げられるものと考えます。地域とのつながりをさらに生み出していく為に、誰しもが共通して問題意識を共有できる防災減災の取り組みを災害時に真に役に立つ日常からの関心を喚起することを通して実現してまいりましょう。また、40周年までの5年間で築いてきた、地域の魅力発信会議による各諸団体との連携をさらに強固なものにしていきましょう。それぞれが異なる地域のことも尊重し、高めあうことのできるまちづくりへの意識変革を進めることで、山城青年会議所が出来得る心が通うネットワークによる山城地域の創生を目指して・・・。

 

【幅広い交流から生まれる会員の拡大】

~志を同じうする仲間を多く募りたい~

山城青年会議所において、会員の減少はこれまでの弛まぬ活動によって、また特別会員の皆様の多大なご協力をいただき何とか歯止めがかかったものの、依然として会員拡大が山城青年会議所最大の課題であります。私たちは、なぜ会員の拡大をしなければならないのでしょうか。会員拡大とは、組織を単に維持するために行う活動ではなく、将来まちづくりに貢献する人材を増やす活動であり、公益に資する青年会議所運動の本質と言えます。国や地域、そして輝かしい未来のために志高く行動できるリーダーを生み出すための、最初の一歩を担っているのです。全国には、近年大きく会員増強に成功している会員会議所も多く存在しています。「情報」を集め、労を厭わず「行動」し、「熱意」をもって伝えることを意識し、既存の拡大活動のみならず、新たな手法についても積極的に取り組んでまいりましょう。それには青年会議所が持っている多くの魅力と対象者の方々が期待をしている部分を合致させ、明確な説明で対象者の心を掴んでいくということが大切になってくると考えます。会員一人ひとりが魅力ある青年会議所の一員として熱意をもって活動する姿が広告塔となりえたのであれば私たち青年会議所の輪は広がるのではないでしょうか。本年度は担当者による訪問や広報活動による発信のみならず、会員全員が拡大担当という当事者意識を持ち活動していきます。加えて各例会や事業において、オブザーバーが積極的に体験・体感する機会を設け、共に研鑚を重ねながら成長し合える同志を増やしていきましょう。そして、40年という長きにわたり築き上げられてきた特別会員との深い絆、近年連携を密にしている他団体との魅力的な活動など幅広い交流を通して、私たちの「志」を発信し、拡大へとつなげてまいりましょう。「明るい豊かな社会の実現」を目指す私たちは青年会議所活動に誇りを持ち、共に汗を流し、互いに切磋琢磨し、苦楽を分かち合うことで「真の友情」を感じ「生涯の友」を得るために・・・。

 

【結びに】

~「すべての責任は自分自身にあり」という自覚を持ち続けたい~

時代のせいにしてはいないか。どんな場合でも、やり方いかんで発展の道はある。うまくいかないのは、自らのやり方に当を得ないところがあるからである。出来ない理由を自分以外の外に見いだそうとした瞬間、人は、考えることをやめ、実行しなくなってしまうのです。考えなければ、打つ手は見つかりません。実行しなければ、考えた打つ手が正しいかどうか検証ができません。しかし、すべて自分の責任だと思えば、逃げも隠れもせず、考え抜く以外にありません。そうできる人だけが、打つ手を見つけられるのです。昨年、山城青年会議所は40周年という節目の年を無事終えることができ、会員が互いを助け合い連携し、すべての事業を構築することで組織の絆が強固になり可能性を広げることができました。今年度、新たな一歩を踏み出すにあたり、創立から現在に至るまで先輩諸兄が守ってこられた創始の精神、地域の団体や行政とのつながりをこれまで以上に大切に考え活動して参ります。その精神を守りつつも現状に満足することなく、いま何をしなければならないのかを考え次世代を見据えて行動して参ります。会員一人ひとりが山城地域を牽引するリーダーとして、山城地域をかけがえのない仲間と共に、今以上に発展させるという強い思いの下、「山城は一つ」を創り上げるために、自ら率先して自己を磨き成長し、組織として結束し運動を起こすことで、地域の活性化を促していかなければなりません。40年もの永きに亘り受け継がれてきた創始の精神を絶やすことなく、一人ひとりの高い目標意識と情熱ある行動が「明るい豊かな社会の実現」につながると確信しています。青年会議所に入会させていただき9年の歳月が流れ、このようなことを考えもしなかった一人の青年が、自分の事だけではなく、誰かのため、この山城地域のため、ひいては京都のため、日本のため、世界のためまで考えられるようになった「学び舎」に自分自身、最大限の恩返しをするために“考動”で示して参ります。かけがえのない山城地域をかけがえのない仲間と共に創り上げてまいりましょう。共創を胸に・・・。

 2017年スローガン

“共創”(きょうそう)

~「山城は一つ」へのあくなき追求~