2018年度理事長所信

第42代理事長

堀 恭介

【はじめに】

一般社団法人山城青年会議所がこの地に誕生し42年目を迎える本年、創立以来41年間の歴史の中で様々な活動を通じて地域に影響を与え、この組織を心から愛する諸先輩方の熱い想いによって伝統が受け継がれてきました。まずは、積み重ねてこられた、活動の結晶に感謝し、「山城はひとつ」という理念のもとに全員一丸となって歩みを進めて参ります。青年会議所には、「青年としての英知と勇気と情熱をもって明るい豊かな社会を築き上げる」という明確な目標があり、それを実行するという覚悟と行動力が必要であります。「率先して行動する」JAYCEEらしく、我々はその崇高な理念の実現に向け地域の諸問題を収集し、地域の課題解決に向け活動をしなければなりません。その積み重ねが山城地域からの信頼を厚くし、今以上に価値のある団体へと進化していくはずです。私が1年間組織を預からせて頂くにあたり、一番大切にしなければならないのはこの組織に所属している誇りであると考えます。青年会議所活動を通して、世の中の変化や、時代の流れに対応していき、これからの自分自身の人生において、どう活かすのかを40歳までという限られた時間の中で考え、大切な仲間とともに、切磋琢磨しその先の成長に繋げていかなくてはなりません。青年会議所に入会した経緯は様々であるにせよ、入会したからには、自身の価値を高めていかなくてはならない。家族や会社の仲間など、自分の成長のために、見守ってくれている人たちがいる。その大切な人たちに感謝をしながら、この山城青年会議所で、お互いの立場を理解し合い、知識や社会性を身に着け、強い絆で結ばれた人間関係を育み、責任と信用を得られる組織として活動して参ります。山城地域の未来を見据え同じ目標に向かい想いをひとつにして…

【組織の中枢を担う柱となるべく下支えをし、活動を素早く発信することで組織をまとめあげる】
我々の活動を活発に展開していくには、JCプロトコルを遵守しコンプライアンスの強化を図った厳格な運営をすることで組織のガバナンスを強化することから始めなければならない。地域発展に向けて活動を推し進める我々は、一致団結したメンバーと社会的信用を向上させ、これからの運動に繋げていかなければならない。すべてのメンバーに組織が行う活動と運動を把握し、メンバー各々が自身の役割を理解し、活動の意義を再認識し、組織一丸となって活動を展開して参ります。入会の浅いメンバーが大半を占める山城青年会議所は、全員が役割とやりがいをもてる組織運営を心がけ、前向きに活動に参加できるよう、逐一対内情報を発信していくことが急務であり、多くの時間を費やして活動をしている意義を見いだせる組織運営を心がけていかなくてはならない。そして、総務と広報は別物であり、総務とはルールを把握し伝え遵守させる立場であり組織の中枢を担うということである。すなわち、社団法人格として活動と運動を発信する社会的な自覚と責任を同時に担う団体であり、組織の内外に関わらず我々が活動をする上での根幹となるのです。さらに我々の活動を広く発信し組織のブランディングを図るためには広報活動に力を入れていかなくてはなりません。なぜなら、どんなにいい活動、運動を行なっても、地域にその声が届かなければ、我々の活動はないに等しく、地域住民の意識を変革するまでには至らないのです。ゆえに地域を巻き込める時代に即した情報発信を行い、人々の共感を得ることで、地域活性化に繋げて参ります。また、時代に即した組織運営を遂行するために、定款を見直すことも視野に入れ、厳格な組織運営を心がけていきます。我々の組織に誇りを持ち、今まで以上に地域から信頼される組織へと昇華するべく、責任感と使命感をもって活動して参ります。

【地域や組織を牽引できる誇り高く魅力ある人になるために】
現代社会において、地域を取り巻く社会問題は様々であり、この山城地域においてもそれらは例外ではなく、地域に新しい価値や、次世代までも視野に入れた社会貢献の意識を持った共生社会に適応した人材を育成していかなくてはなりません。地域を牽引するリーダーを目指すこの山城青年会議所という学び舎で活動を展開し、地域を牽引する人材となるためには、まずはメンバー自身が考え方を主張し、人から頼られ、共感される人材にならなくてはなりません。それは、自身の言葉に責任を持ち、行動やこれまでの培った経験に基づき他から共感を得られるようなメッセージを発信できること、また、自身のアイデンティティを失わず困難な局面においても他を巻き込める強力なリーダーシップを発揮できる人材であると考えます。この山城地域で住み暮らす人たちが青年会議所に期待をするのは、リーダーシップを発揮し方向性を示し地域を牽引することで、明るい方向に導ける団体であると考えます。課題を明確に捉え、その解決に向けた目標を掲げ、目的意識を持ち自分自身の信念に沿って何事にも果敢に取り組んでいかなければ他人からは認めてもらえず、気が付けば周りに誰もいないような状況に陥ります。これまでは考えや理想を述べ実践はするものの、青年会議所の単年度制という流れから地域を巻き込んだリーダーの輩出までは難しく、一歩ずつこの学び舎で階段を登っていかなければなりません。そして、40周年を期に5年ビジョンとして発信した山城の未来を牽引する地域プロデューサーの輩出にむけた研修や、事業に取り組むことで、山城青年会議所出身の地域のリーダーを輩出して参ります。十人十色の考えがある社会において、自分の考えを伝え、様々な経験を積んできたからこその重みのある声を地域に発信できる人材へと成長し、そして、自身の成長が地域、社会をも動かして行くという気概をもって、活動することで、地域を牽引する人材を輩出して参ります。

【心の繋がりが地域力を向上させ、災害に強いまち山城の創造】
2011年3月11日に発災した東日本大震災においては、多くの犠牲者を出すという危機的状況に陥りました。なかでも、福島県周辺地域においては、津波と放射線という、天災、人災における災害を受け生まれ育った町からの退去を余儀なくされるという事態にまで陥りました。しかしながら、和を重んじる国柄である日本人は、他人の人生における危機的状況を、対岸の火事ではなく、少しでも出来ることがあればという気持ちで子供から、大人まで共助の精神をもって助け合いました。我々の住まうこの山城地域においても、地震や水害など考えられる災害は多く、いつ起こるか見当もつかない災害だからこそ、地域コミュニティーと連携を図り有事の際に備えた防災・減災運動が必要不可欠であります。まずは、これまで山城青年会議所が継続的に行ってきた連携をさらに強固なものとし、共に、地域に向け防災減災意識向上を図る事で地域力強化を図っていかなければなりません。さらに本年は、実際に起こった災害時の状況判断や、人命の危機が迫った災害などから、復興に向けた取り組みを学びつつ、東日本大震災発災時に、日本国内のみならず、海外から受けた共助の精神を学び、青年会議所でしかでき得ない世界とのネットワークを活かした災害連携を軸としたグローバルな交流を図る事で、国境を越えた友情を育み、友好を深める事で有事の際に素早い連携が図れる友好関係構築に向けた取り組みを行って参ります。自治会や、市町村で行える共助から、青年会議所のネットワークを生かした世界との友情を活かした共助まで、我々が率先して学び、行動力をもって山城地域の防災、減災に向けた市民の意識を喚起して参ります。いつ起こるか解らない災害に向けて、学び、伝え、磨き合う地域の連携に向け、我々が先頭に立ち防災意識を高め、災害に強い山城地域構築に向け運動を展開して参ります。

【憧れの存在が子供たちの夢を育み、笑顔あふれるまちの創造こそが地域発展の源となる】
「嘘をつかない、男の子は女の子を泣かせない、親の言うことを聞く」子供のころ幼稚園の担任の先生に教えられた今でも思い出すことがある。かっこいい大人ってなんだろう。あの頃なりたかった大人になれているだろうか。我々が子供のころに教わり培った礼儀作法や地域で子供を育てていくコミュニティーを、親世代になった今、子供たちの明るい未来のために広げていかなくてはなりません。昨今のインターネットなどの普及により、指先ひとつで物事が調べられるこの現代において、会って目線を合わせ、共に時間を過ごすことで伝えていかなくては、頭での理解に留まり心に残る思い出にはならない。心に響く人間味ある言葉の大切さと、体を使い考えながら物事を把握していき、地域の子供たちが、共に汗をかき、仲間を作っていける場を提供します。また、スポーツを通して勝つ事の楽しさや、負けた時のくやしさ、相手を思いやる心を育み、友達を作りながら、礼儀や作法など人と接する時に必要不可欠な倫理と、自身の考えを述べる場を提供することで、子供たちの健全な育成の一翼を担って参ります。また、参加した子供たちが夏休みの絵日記にこの夏一番の思い出として記憶に残るような、親子のコミュニケーション向上と地域を越えた友達作りをテーマとした、青少年育成事業を開催し、家族単位ではなく、地域や他団体を巻き込み、子供たちの笑顔から始まる、地域コミュニティーを創造し、山城地域を巻き込んだ笑顔溢れる地域づくりを目指します。そして、これまでの活動を振り返り、メンバー同士が心をひとつにし、次世代に心を繋ぎ、家族に山城青年会議所の素晴らしさと、これまでの支えに感謝し、親として、我々が子供たちに伝える立場として自身の襟を正し、背中を見せる事で、地域社会の手本となるように行動して参りましょう。我々が子供たちの手本となるべく行動をしなければ、10年後、20年後の山城地域の発展はあり得ません。笑顔あふれる持続可能な地域づくりを目指して一歩ずつ歩みを進めて参りましょう。

【心から誇れる団体を繋げるべく仲間を集う】
我々山城青年会議所メンバー全員が同じ答えを持っているか。活動の個人的目的は違っていい。友達を増やしたい、精神的に成長したい、交流を図り様々な考えを学びたい。まずは、この山城青年会議所に入会した新しいメンバーの意識の底上げを行い、経験、役職の枠を超え、共に活動する仲間を募るための方向性や、目的の統一を図らなくてはなりません。そして、しっかりと活動目的を伝えるために、靴底を減らし多くの人たちと出会い、自身の成長を伝える事で共感を得て、この組織に入会したい、活動を共にしたいという気持ちにしていかなければならない。本当に地域社会に影響を及ぼすことの出来る団体になるには、多くの声が必要となる。20歳から40歳までの品格のある青年であれば入会することの出来るこの団体は、経営者、高所得者でなければ入会出来ないのではない。活動を通じ、心で繋がっていける仲間を多く募って参ります。そして、その仲間がまた仲間を呼び、多くの声は地域をより良い方向へと導き、地域に必要不可欠の団体へと昇華していくはずです。想い、経験、成長。それらを存分に伝え、共に活動したいと仲間が集まってくるそんな組織にするべく一致団結し運動を展開して参りましょう。

【結びに】

大人になってから友人を作るという行動は私には難しかった。この山城地域とは異なる地域から一人で一生涯の友を作るためにこの山城青年会議所の門を叩いた。握手から始まる友達作り。大人になってから様々な人と出逢い、過ごした時間はかけがえのない宝であります。その出逢いの心根が、この地域をより光り輝く方向へと導くために集まった。この、素晴らしい組織を一年間預からせて頂けることに心から感謝し、今日まで山城青年会議所で培った経験とすべての想いをこの一年間を通じて、すべての会員に伝え、十数年の青年会議所活動での出逢いからなる、自己成長に対する恩返しをさせていただきたい。人とひとが知り合って使った時間に無駄はないのだから。

 

2018年度スローガン

恭心報恩(きょうしんほうおん) 

感謝の心が自分を磨き 恭敬(くぎょう)の心がひとを育てる~